こんにちは、ALO.です。
地域の事業者さんと向き合いながら、“想いが届く仕組み”をデザインしています。
今回は、美容メーカーさんのパンフレットリニューアルに関わった事例をご紹介します。
ただ見た目を整えただけではなく、
「誰に」「何を」「どう伝えるか」を見直すことで、売上が約2倍に伸びたプロセスです。
【きっかけは「パンフレットが伝わっていない気がする」】
ご相談をいただいたのは、とあるヘアオイル製品の販促パンフレット。
髪に悩みを抱える女性をターゲットにした高品質な商品で、商品力にも手応えがある。
でも「パンフレットを手に取った人の反応が薄く、販売現場でも提案しづらい」という声があがっていました。
実際に拝見すると、以前のパンフレットは、かなり前に制作されたもので、
デザインとしては誠実な印象がある一方で、
今の市場や女性の感性に対しては、やや時代を感じさせるトーンになっていました。
【言葉ではなく、ビジュアルで伝わる設計へ】
ALO.では、最初に「このパンフレットは、誰が、どこで、どんな気持ちで手に取るのか?」という視点から整理をスタート。
そのうえで、以下のようなリニューアルを行いました:
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全体の色調は、女性らしさ・上質感・信頼感を感じられるよう、ピンクを基調に
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モチーフにバラやダイヤのイメージをあしらい、視覚的な“ときめき”を演出
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印刷にはパール調の紙を使用し、手に取った瞬間の質感からも特別感を
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使用成分(植物)の写真を大きく配置し、“何が入っているのか”が一目でわかる設計に
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表紙には若々しく美しいロングヘアのモデル写真を大胆にレイアウトし、言葉以上に商品の未来像を伝える構成へ
以前の「文字で説明しすぎる」構成から脱却し、見た瞬間に“こうなりたい”と思えるパンフレットへと大きく刷新しました。
【ALO.が大切にしていること】
ALO.では、制作のご依頼をいただくとき、
必ず「見た目の話」だけではなく、「どう伝えたいのか」「どんな人に届いてほしいのか」をご一緒に言葉にする時間を設けています。
それは、制作物だけで完結しない“伝わる仕組み”を整えるため。
また、スタッフの方がその後も迷わず発信していけるよう、思考の土台も一緒に整えることを大切にしています。
【結果:売上が約2倍に。現場からの声も一変】
リニューアル後、クライアント様からは
「パンフレットを見せるだけで興味を持たれるようになった」
「説明しなくても、お客様から“いい”反応が返ってくる」
といった声が届きました。
結果的に、売上は約2倍に伸び、販促ツールとしての役割をしっかり果たすことができた事例となりました。
【その後、ヘアオイル製品の制作もご依頼へ】
この実績をもとに、同社からは別商品(ヘアオイル)のロゴ・パッケージ・パンフレットなど一式もご依頼いただきました。
ビジュアルと世界観の一貫性を整えたことで、「商品と一緒にブランドイメージまで届くようになった」と評価いただいています。
【まとめ:パンフレットは“伝える設計”がすべて】
ALO.では、見た目の美しさだけでなく、
誰に・どんな気持ちで・どんな順番で伝えるかという「伝える設計」を大切にしています。
パンフレットは、営業ツールであり、ブランドの顔でもあります。
だからこそ、「ただ作る」ではなく、「伝わる形に整える」。
それが、リブランディング成功のカギになるのです。
次回は、
「なんとなくそれっぽい”から抜け出す、ブランドのつくり方」をテーマに、
ブランドの“芯”を持つことの重要性や、テンプレート的な表現から脱却する方法をお話ししたいと思います。