こんにちは!ALO.クリエティブディレクター&デザイナーのヨコヤマノリコです。
これまで中小企業支援として年600件を超えるデザイン相談をお受けしてきましたが、
ホームページ制作を検討している事業者さんから、
「一体どのCMS*を使えばいいの?」と質問されることがとても多いんです。
*ホームページ作成のプラットフォームのこと。コンテンツ・マネジメント・システム〜=Contents Management System。以下CMS。
そこで今日は、事業者さんに人気のCMSの代表的な3つ(Jimdo、Wix、WordPress)について、
これまでの実感を交え、ここでお話ししたいと思います。
1.Jimdo(ジンドゥー)
自社で制作から運営までまかなう、初めてのホームページなら
本体はドイツの会社。世界シェアでは圏外だが、日本での運営はKDDIが行なっているため、国内人気No.1
40種類ほどのテンプレートが用意されており、専門知識不要で作成ができる
Jimdoのメリット
・操作性は比較的容易(初心者向き)
・スマホやタブレットだけでも手軽にウェブサイトの作成/更新を行える
・Jimdoカフェという全国の勉強会があり、困った時に解決のヒントが見つかりやすい
・保守費は不要。維持管理コストが抑えられる(ただし利用料1000円程度〜、ドメイン代は必要。)
・AIを使ったホームページ自動生成ツールもあり
Jimdoのデメリット
・テンプレートやカスタマイズのオプションが少ない、デザインに制限がある
・凝ったデザインや細かなカスタマイズには、htmlやCSSなどの知識が必要になる
・無料版の場合、長期間のアクセスがないと削除される
・基本的なSEO対策はできるものの、(WordPressはもちろん)Wixと比較しても弱い
・ホームページ自体の引越しは、不可
こんな方に向いているJimdo
・自力で制作から運営まで行いたい
※ただし改修や細かなカスタマイズを行うなら、以下に限る:Jimdoの操作で疑問点が出た場合、Jimdoカフェや検索などを駆使し自力で問題を解決できる担当者がいる
・まずはシンプルなテンプレートのホームページでよい
・発信する情報や写真が多くあり、自らこまめに掲載できる
・スタートアップ、創業したて、ホームページ初心者の事業者または企業(団体)
こんな方に向いていないJimdo
・デザインにこだわり、細かなカスタマイズをしたい
・(自社内で制作する場合)PC、スマホ、タブレットの操作な担当者がいない
・(自社内で制作する場合)Jimdoの操作で疑問点が出た場合、自社内で解決できない
2.Wix(ウイックス)
維持管理費を抑え、デザイン、SEO、マーケティングを叶えたい派に
世界で1億人以上が利用する、ドラッグ&ドロップで使えるCMS。CMS世界シェア3位。
感度の高いデザインテンプレートが豊富にあり、ドラッグ&ドロップで使える。
予約・販売機能、SEO対策ツール、Google広告連携、マーケティングオートメーション機能など、拡張性が高いCMS
Wixのメリット
・800種類を超えるデザインテンプレートが用意され、細かなカスタマイズができ拡張性がある
・Googleと提携した無料のSEO対策ツールがあり、検索で結果が出やすい
・本格的な予約・販売機能があり、サービスの提供や販売に役立つ
・CMSから直でGoogle広告の出稿も簡単に行えるなど、マーケティング面に強い
・保守費は不要。維持管理コストが抑えられる(ただし利用料1000円程度〜、ドメイン代は必要。)
・AIを使ったホームページ自動生成ツールもあり
Wixのデメリット
・複雑な機能を持つために、操作画面が重いことがある
・検索の上位表示は他CMSより強いが、WordPressには敵わない
・細かなカスタマイズができるとはいえ、WordPressには敵わない
・カスタマイズする際、レイアウトが崩れやすい※自社内で行う場合、忍耐力と時間が必要
・ホームページ自体の引越しは不可
こんな方に向いているWix
・(自社内で制作する場合)テンプレートをカスタマイズせずそのまま使用したい
・サイト制作は外部委託するが、月々の維持管理費用を抑えたい
・予約・販売機能を使いたい事業者や企業(団体) 例:ホテルや旅館、サロン、教室、イベント等
こんな方に向いていないWix
・PC操作が得意でないが、自由なデザインや細かなカスタマイズを行いたい
・じっくり取り組む時間や人件費が割けない
・光などのネット環境が整っていない
3.WordPress(ワードプレス)
コストもかけリターンも狙う、本格的なホームページ運営を目指すなら
世界シェアNo.1(世界中のプラットフォーム使用のホームページの6割超)という安心感
自由度の高いCMSのため、知識があれば思い通りのデザインや仕様が作れる
1ページのランディングページから、100ページを超えるボリュームのある大規模サイトまで対応可能
WordPress(ワードプレス)のメリット
・1万を超える豊富なデザインテンプレートがあり、高度なカスタマイズや拡張が可能(ただし専門の知識か外部委託制作が必要)
・なんといってもSEO*対策に強い! から検索上位を目指しやすい *検索エンジン最適化。サーチエンジンオプティマイズ=Search Engine Optimize
・1ページから100ページ超の大規模サイトまで対応できるから、事業規模が大きくなっても安心
・いざとなったらホームページをお引越しできる
WordPress(ワードプレス)のデメリット
・専門の知識がないと、オリジナルのデザインや仕様が必要なホームページの制作は難しい。(または外部委託が必要)
・シェア率が高い分、外部からの攻撃を受けやすく、セキュリティ被害に遭う危険性がある
・月々の保守管理が必要なため、維持管理のコスト負担が大きい ※ただし自社でWordpressの知識がある担当者がいれば、自社で行うことも可能
こんな方に向いているWordPress
・ホームページからユーザーを一定数流入させる必要がある事業者または企業(団体)
〜例:BtoB全般、BtoC(高額商品、問題解決型サービス、レアな商品・サービスなど)
・オリジナルのデザインかつ、複雑な機能を持つホームページが必要
・制作や保守管理など、外部委託する費用が確保できる
こんな方に向いていないWordPress
・まずはホームページを自分で作ってみたい、ホームページ初心者
・保守管理を外部委託できる費用が確保できない ※もしくはWordpressの知識がある担当者がいない
・制作を外部委託できる費用が確保できない ※もしくはWordpressの知識がある担当者がいない
まとめ
ホームページは現代のビジネスやブランドにとって不可欠な存在であり、その品質や機能性はビジネスの成功に直結します。
そのホームページを制作するCMSの選択は、コストや維持管理面でも重要なポイントです。
もし自社で制作から更新までを行いたい場合
・CMSのテンプレートをそのまま使用し、細かなカスタマイズは行わない、がベストです。
ただし、ホームページを通じしっかりとしたビジネスを展開したいなら、
・制作は外部委託、更新は自社で行なっていく、が最善策かと思います。
ビジネス的な理由として
・自社内でのカスタマイズには多くの時間を取られ、作業効率的にあまりにも非効率
・プロと比較し見劣りがするホームページになりがちで、自社のブランドイメージがダウンする
からです。
コストを抑えたいなら
・維持管理費用のかからないWixやJimdoにする
・ページ数を抑える
・あらかじめページ構成や文章や写真を全て用意しておく、
など解決方法は色々あります。
また検討材料として
・ページ数がどのくらい必要なのか
・デザインや検索対策にどれくらい重きを置くか、
・自社の環境(PCが得意、専門知識があるor粘り強く修正を行える担当者がいるor人件費が割ける)
・制作や維持管理を外部委託する予算が確保できるかどうか
も検討し、ぜひ自社の環境にマッチしたCMSと利用方法をお選びください。
ALO.では、各種CMSを活用したホームページの制作・サポートを行なっております。
(実績はWORKSからご覧になれます。)
制作や運用に悩んだら、お気軽にご相談ください。
それでは、今回のブログはここまでです。
お読みいただき、ありがとうございました。